映画「ホピの予言」について
監督 宮田 雪(注1)
アメリカ南西部、ユタ、アリゾナ、ニューメキシコ、コロラドの四つの州がひとつに交差しているフォー・コーナーズ。コロラド高原といわれる荒涼たる砂漠と、グランド・キャニオンなどの巨大な渓谷に囲まれたここは、長い間、いわゆる西洋近代から隔絶した空間であり、そこに住むホピやナバホ・インディアンたちによって、聖地として守られてきた土地であった。
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・・・ この映画は、そのトーマス・バンヤッケ自身によって語られるホピの予言を通して、全ての生命の聖地であるフォー・コーナーズ地域が現在、どのような危機に直面しているのかを、地球のすべての人々に伝えるために作られたスピリチュアルなドキュメントである。
また、フォー・コーナーズ地域は現在、膨大な量の石炭、石油、そして地球最大のウラニウムのベルト地帯といわれ、とくにアメリカのウラン資源のほとんどがその大地の下にあり、世界のウラニウム・キャピタル、グランツやアメリカの原子力司令部ともいわれるロスアラモスを配した、いわばアメリカ合衆国の核開発の心臓部に変貌してしまっているのである。
核兵器であれ、原子力発電であれ、核開発の原点は、ウラン鉱石の採掘から始まり、その原点の採掘からすでに被爆者が生み出されている。
そして聖地はそのための巨大な核廃棄物の処理場に変わり果ててしまい、国家的犠牲地区という名称で、ホピやナバホを被爆させながら、多国籍企業によって開発が押し進められてきた。日本の原子力発電の燃料のウランの何パーセントかも、この聖地から採られたものが使われている。
つまり私たちは、全ての生命の根源とされるホピの聖地を破壊し、平和利用という名でそれらを消費しているのだ。
古代からの予言を保ち続けてきた伝統派のホピの人々は、このような文明が、母なる地球を被爆させ、その呼吸を困難に追い込んでいるのだ、という認識にいま立っている。そしてウランの採掘から核兵器、原発のすべてに象徴されるテクノロジーを否定し、ホピの生きかたこそがこの地球の病いを癒す唯一の道だと、荒涼たる砂漠のなかで、世界の全ての大地と生命あるものの平和と浄化のための祈りを続けている。
ホピ―――、それは「平和で満ち足りた人々」という意味であり、グレート・スピリットの教えに従ってその道を行く人々という意味でもある。
映画「ホピの予言」
一九八六年作品/16ミリ/カラー/75分監督=宮田 雪
製作=鈴木雅子、宮田 雪、飯岡順一
プロデューサー=田畑祐已
音楽=伊藤 詳
ナレーター=佐藤 慶
http://www.h6.dion.ne.jp/~hopiland/start.html映画「ホピの予言」とは・・・ 86年製作のオリジナル「ホピの予言」は、平和の民と呼ばれるアメリカ先住民ホピに口承で伝わる偉大なる精霊の教えと、大地と生命の調和に立ったホピの生き方を軸とし、ホピの聖地で行われているウラン採掘と放射能汚染、石炭露天掘りと強制移住など、厳しい現実を映し出しています。それは、この現代社会の病理の雛形を表しているのと同時に、バランスを失った世界を作り出してしまった人類への警告でもあります。
そして、ホピと被爆国日本とのつながりを紹介し、日本人の私たちにとっては、さらに大きな平和のメッセージとなりました。87年11月には、アメリカンインディアン・フィルム・フェスティバルにおいてドキュメンタリー大賞を受賞し、アメリカ・ヨーロッパ、日本各地で自主上映された作品です。
2004年版とは・・・オリジナル作品に加え、昨年5月に撮録したマーチン・ゲスリスウマ氏のインタビュー映像(約20分)を上映します。マーチン・ゲスリスウマ氏は、92年12月に来日してホピの教えについて語られています。また、93年11月22日、国際先住民年の行事として国連で開かれた「地球の叫びークライ・オブ・ジ・アースー」において、ホピ派遣団の代表としてスピーチを行っています。
上映会の予定
http://www.h6.dion.ne.jp/~hopiland/show_schedule.html
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日時 5月22日(土)14:00〜
場所 京都 京都市北区紫野西野町49 エイコンズ・ビレッジ
問合 エイコンズ・ビレッジ
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/demachi/
TEL&FAX 075(493)2983
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日時 5月26日(水)19:00〜
場所 福岡 糸島郡志摩町桜井5618 [道案内]
RUSTIC BARN(カフェ)
問合 常冨泰弘
E-MAIL tsunetomi@nifty.com
+++++ ここまで日程終了 +++++-----------------------------------------------------------------------
日時 6月5日(土) 10:30〜12:00(予定)
場所 東京 江戸川区総合文化センター 小ホール
イベント「環境フェア2004」会場 [
道案内]
定員&参加費 300名
問合 特定非営利活動法人 えどがわエコセンター
http://www.edogawa-ecocenter.jp/ 〒132-0031 江戸川区松島1-38-1 グリ-ンパレス5F
TEL 03-5662-1651 FAX 03-5662-1658
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日時 6月5日(土)6日(日)
場所 大阪 大阪市天王寺区下寺町1−1−27 シアトリカル應典院
コンサート「風人祭(かじぴとぅのまつり」会場 [
道案内]
定員&参加費 前売り3,000円 当日3,500円
要予約 先着順200名(予約先 南ぬ風オフィス)
問合 南ぬ風オフィス
http://www.painukaji.com TEL 06(6889)7730 FAX 06(6889)7731
E-MAIL marchan@painukaji.com
ランド・アンド・ライフ
TEL&FAX 078(881)8163
備考 5日 15:00開場 15:30〜20:30
映画「ホピの予言2004年版」上映
トークライブ
WPPD
(* 注参照)の紹介ビデオ上映
南ぬ風人まーちゃんライブ
6日 映画「107+1〜天国はつくるもの」上映とトークショウ
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日時 6月15日(火) 16:00〜21:00(予定)
場所 広島 平和資料館メモリアルホール [
道案内]
問合 ランド・アンド・ライフ
TEL&FAX 078(881)8163
備考 「ホピの予言」86年作品英語版、日本語版上映
WPPD
(* 注参照)紹介ビデオ上映
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* WPPD=World Peace & Prayer Day については6/16[広島市]地球先住民ひろしま会議(ホームステイ・通訳ボランティアも募集中)を参照以上、
ランド アンド ライフ Websiteより