性的な暴力の被害の告発は、無視されたり、逆に過剰に尊重されたりする。目の前にある具体的な事実に丁寧に向きあうのではなく、告発をしている人や告発 されている人のことが、自分にとって大切かどうか、といった周りの人の利害関係で事態が進むことのなんと多いこと。
ほとんどの男子は自身の持つ特権に鈍感だし、男性中心社会の仕組みを変える ことに関心すら示しません。ほとんどの女子は、自身が直接に受けた具体的な被害以外では、被害者ではなく共犯者(もしくは「善意の傍観者」)として振る舞っていますが、そのことを自覚している人は多くありません。
さらに、自身が受けてきた様々な被害の憂さ晴らしのために被害者の告発を利用したり、誰かを悪者にして攻撃することで「自分は性暴力と闘っている」というフリをする。そんな自称「反性暴力運動」によってこそ、具体的な問題がいっそうこじれて解決ができなくなることさえあったりします。
いつまでも同じ事を続ける訳にはいきません。女子も男子も、それ以外の人 も、「私たち自身」が文化と生き方を変えない限り、性的な暴力と向きあうことは無理だと私は思います。
(ひびの まこと
http://barairo.net/)
■へなへないと 第12夜■
2004/05/29(土)18時〜24時(終了予定)
ミニ企画と交流会です。参加費500円。
■ミニ企画■
私にとって「性的な暴力」と向きあうとはどういうことか
■日時:
第12夜 2004/05/29(土)18時〜24時(終了予定)
終了時刻は、当日の状況により、延長もしくは繰り上げすることがあります。
ご希望、意見などありましたら、お気軽にお寄せ下さい。
毎月一回土曜日夜の開催を目指します。
■会場:プロジェクトQボックス
東山近衛東入ル、京都大学構内。吉田寮裏手。
市バス「近衛通」下車徒歩3分。
web上に地図があります。
(
http://barairo.net/projectp/map/index.html )
■参加費:500円
■「へなへないと」とは
世の中には男と女がおり、男女は区別できる別のもので、「男らしく」「女ら しく」する事が当たり前。ただ1人の異性とカップルになって結婚することが幸せで、セックスはパートナーとしかしない。女性の平均賃金はいまだに男性の約 半額で、相撲・野球・サッカーなど「男が主役」のスポーツがテレビで長時間放 映されるのがいまの私たちの社会。実は女性は2級市民。性的な暴力は「大したことではない」と容認され、性労働は違法とされる。そんな、「男女という制度」は既に制度疲労を起こしているにもかかわらず、残念ながらいまだに力を持っています。
「へなへないと」は、「男女という制度」にのっからないで生きていこうと試みてみる、性別という観点から新しい文化を創っていきたいと思う人たちのため の場です。
もちろん性別のことだけでなく、様々な課題にも手を広げる予定です。
何より一番大切なことは、一人一人が自分の生き方を問い直し、新しい自分を つくっていくほんの少しの勇気を持つことではないでしょうか。
■企画形態:
以前の「へなへないと」は、カフェパーティーとして開催されていました。しかし第二期は、とりあえず「ミニ企画とその後の交流会」という形から始めてい きたいと思います。
ミニ企画のあとは、その場で交流会となります。アルコール数種類とソフトドリンク、余裕があれば軽く食べ物も用意します。飲食は実費+α程度の低価格で 提供します。
当日は、参加していただいた方にも、準備や片づけ、食器洗いなどでお手伝い をお願いすることがありますが、その時はご協力よろしくお願いします。
また、「へなへないと」の今後のあり方についても、参加される方たちと一緒 に話し合っていきたいと思います。ご希望、意見などありましたら、お気軽にお寄せ下さい。
■募集・ミーティング:
・「へなへないと」の主催者として一緒に企画を創る方を募集します。また、企画の主催までは責任を持てないが、お手伝いくらいならできるという方も大歓迎 します。いずれも、下記までお問い合わせ下さい。
・へなへないと開催の直前に、プロジェクトPボックスにてプロジェクトPの ミーティング並びにへなへないと準備を行います。プロジェクトPにご関心のある方、へなへないとでこんなことをしたいという方、お時間があってへなへないとの準備を手伝っていただける方、是非、お越しください。
■これまでの夜
初 夜 2002/11/16(土)「東京・札幌・テルアビブ(イスラエル)
〜セクシュアルマイノリティーのパレード」
第二夜 2002/12/07(土)「へなへないとでの『性的な暴力』」
第三夜 2003/01/11(土)「当事者って誰のこと?」
第四夜 2003/03/15(土)「エロの女神は創られる
〜戦後SM雑誌に見る女性モデルの変遷〜」
第五夜 2003/04/19(土)「女性専用車両って、どう思う?」
第六夜 2003/6/21(土)
「あなたもトランスジェンダーになれる--もし望むのなら。
性別の自己決定権を確立しよう。 」
「『性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律案
(仮称)』について」
第七夜 2003/7/5(土)
「『サバイバー』と名乗った私の経験から考えたこと」
第八夜 2003/08/02(土)
ワークショップ 「男女という制度」ってなに?
第九夜 2003/10/11(土)「写真と性表現」(小林 美香)
第十夜 2003/12/06(土)フリーマーケット&焼き肉パーティー
第十一夜 2004/2/21(土)「アイヌの1人として思うこと」
(oripakEsaman)
■主催:生と性はなんでもありよ!の会 プロジェクトQ
■共催:barairo.net
■お問い合わせ: メール info@projectQ.info
ウェブ
http://projectQ.info/ 携帯(AU) 090-1156-3039(ひびの)
**上記サイトに、以前のへなへないとの写真なども掲載しています。
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以上、[
chance-action:6754] 【5/29@京都】私にとって「性的な暴力」と向きあうとはどどういうことか より